オフショア☆~風を感じて駈けだしたことありませんか?~

いろんなことに挑戦だっ(。`・∀・)キリッ!




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『燐火』 .。.:*連載 ブログ小説・゚☆.。.:*・ 第二部「絵恋」--第三話




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ブログ小説
 
『燐火』

これまでの話し⇒第一話第二話第三話第四話 第五話第六話第七話
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第二部「絵恋」--第三話



与平なぜだ。なぜ会わせてくれんのだ。


野々村様、そうはおっしゃいましても、太夫は本日ひまをとってございます。


なに!このあいだも、その前もひまをとっていたではないか!かれこれ、三月も会っておらんぞ!
与平!愛莉は、奥におるのだろう。さぁ今日こそは、ひと目会わせてくれ!
でないと容赦ないぞ!


そぅ言われましても…

……

あいわかりました。こちらでは、他のお客様もいらっしゃいます。奥へどうぞ。


うむ。わかればよろしい。


しばしの時が流れた。遠くで、寺の鐘の音が聞こえる・・・

おい!誰か!与平はおらぬかっ!愛莉はまだか!!


タッタッタッタ、、、与平、廊下を小走りで。そして襖(ふすま)を開けた。

野々村様、先ほども申しましたように、太夫はおりませぬ。

今宵は、こちらの…


なに!愛莉でなければ、俺はダメなのだ!俺は、おれは…


与平の後ろに控えめに座る絵恋(えれん)がいた。

新之助は、絵恋の姿が、愛莉と重なり落ち着きを取り戻した。

絵恋でございます。

野々村様、本日はお忙しいところ、せっかくお越しいただきましたのに、

愛莉がお相手できず申し訳ございませぬ。。。


絵恋、顔をあげて、もっと近くに来ておくれ。


絵恋は、ゆっくりと頭をあげた。円らな瞳で、新之助を見つめた。

おまえは…、おまえはあいり・・・絵恋なのか


新之助は、愛莉に見つめられているようであった。

野々村様。


あぁ与平、下がってよいぞ。


はい。どうぞよろしくお願いいたします。


さぁおひとつぞうぞ。


絵恋は、細い身体で新之助に寄り添い、酌をした。

絵恋、おまえの声は、愛莉に似ている。そして…


そして、なんでございますか?


まるで母のようだ。心が和む。


まぁお上手ですこと。きっと、お疲れになっているのでしょう。

わたくしを愛莉とお呼びくださいまして、けっこうでございますよ。

あなたがお喜びになるのでしたら、わたしはそれで幸せ。


絵恋。なぜだろう。前から会っていたような感覚だ。


新之助は、絵恋の背中をさすりながら…

わたくしも同じことを考えておりました。初めてお会いしますのに…


絵恋は、白く細い指で、新之助のたくましい腕をキュッとつかんだ。

こうしていると、心が休まるようでございます。

ずっとこうしていたい。


深い夜がながれた。
・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆・:・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆・:
ソイヤ!ソイヤ!

ねぇ、とぉちゃん!てっちゃんと氷川さん行っていいでしょ!

お神輿、かつがないからさぁ。


なーに言ってんだ!んなこと言ってきっと担ぐんじゃ…

なぁ美梅。おまえも年頃だ。そんなおてんばじゃ、ほんとに嫁のもらい手がなくなっちまうぞ!


いいもーん。あたしてっちゃんのお嫁さんになるから。


美梅、頬をぷくっと膨らませて、あっちを向いて座ってしまった。そこへ神輿が…

ソイヤ!ソイヤ!

うめちゃーん!いるかー!!


あ!てっちゃんだ!


美梅、急いで外へ。

ソイヤ!ソイヤ!ソイヤ!ソイヤ!

とぉちゃーん!てっちゃんだよ!ねぇ!


梅吉、実は祭り好き。奥から鉢巻をして、ふんどしになり出てきた。

血が騒ぐねぇ!ソイヤ!ソイヤ!


梅吉、山手の後ろで神輿を担ぐ。

わぁ!とぉちゃんもかっこええ!それ、ソイヤ!ソイヤ!

なんだぁとぉちゃんもなんだかんだ言って、山手さんのこと好きなんじゃん。

よかった。世の中捨てたもんじゃないねぇ!ソイヤ!ソイヤ!


+。゚○・。.*゚・。.:.+゚・:..・。*・゚:.・○。.゚+。゚○・。.*゚・。.:.+゚・:..・。*・゚:.・

緋衣:直さん、お久しぶりありゃしゃります。今晩はお早いお着きですなぁ。

どないぞ、ごゆっくりお過ごしおくれやす。


直(なお):緋衣!かたい挨拶は抜きぬき!いつものように唄を聞かせてよ!

直は、髪結い。日々の稼ぎは、女に費やしている。都度違う女と過ごすものの、遊廓から出ることがない彼女たちにとって、俗世間の話しをしてくれる、気さくな直。

遊女たちは、直が来るのを楽しみにしていた。

♪ねんねしなされ 背中の上で
守りも楽なし 子も楽な
どしたいこりゃ 聞こえたか
ねんねしなされ おやすみなされ
親の御飯が 終わるまで
どしたいこりゃ 聞こえたかぁ♪
 
守りもいやがる 盆から先にゃ
雪もちらつくし 子も泣くし
 
盆がきたとて 何にうれしかろ
かたびら帷子はなし 帯はなし♪


幼くして母親と生き別れた直。かすかな記憶は、京言葉であった。直は、緋衣に母を感じていた。

直はん膝枕がお好きねぇ。


緋衣のすべてが好きさ!


ピシッ!


こら!どこに手つっこんでるのよ!



じゃ!こっちの方をグッと!

ピンッ!


アホ!あとであとーで!


.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*
『燐火』 第二部 「絵恋」続く。
  1. 2009/06/17(水) 00:15:05 -
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