オフショア☆~風を感じて駈けだしたことありませんか?~

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『燐火』 .。.:*連載 ブログ小説・゚☆.。.:*・ 第五部「勘太郎」--第弐話




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ブログ小説 『燐火』 ~第五部「勘太郎」第弐話~
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~第五部「勘太郎」第弐話~

(今の時代。新之助とりんの物語)

りん(凛華):新ちゃん…

新之助:んん?

来てくれてありがとう。

うん。

どうしたの浮かない顔して、

なんでもないよ。

こないだの渡してくれた?

あ、いやまだお母様のとこに行けてないんだ。ごめんね。

それを気にしてくれているのね。だったら大丈夫よ。ごめんね、面倒なこと頼んで。お役目が大事だから都合がいいときにお願いね。

新之助は、りんの母親がこの世にはもういないことを告げられずにいた。りんは母の生活のために自分の身を売ったのに、自分を犠牲にして男に抱かれているのに…、

その母はもう…

愛梨がいなければ、りんも母親のらんもこんな辛い目にあわなくて済んだに違いない。
父に捨てられ、母に先立たれ、りんは孤独になった。りんの唯一の心の拠り所である母。その母には二度と会うことができない。どうして伝えよう。いや、伝えることは余りにも残酷だ。

りんは何のために生きているのだ、そして何のために生きて行くのだ。
何のために生まれてきたのだ。

男にもて遊ばれるために生きていくしかない。


新之助はそう思うといたたまれなくなった。そしてあんなに愛していた愛梨が今は憎くてたまらない。ふと、りんの顔を覗きこんだ。そこには、幼いころの面影が見えるおりんと、痩せた女郎の燐華がいた。新之助はすっくと立ち上がり、

おりんちゃん!ごめんまた来るから…

そう言ってそそくさと出ていってしまった。

番頭与平:おやお客様、お早いお帰りで、

うむ、おりん…いや燐華に会いにまた来るぞ。

そう言ってせわしく出ていった。

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+。゚○・。.*゚・。.:.+゚・:..・。*・゚:.・○。.゚+。゚○・。.*゚・。.:.+゚・:..・。*・゚:.・
(今の時代。新之助と山手の物語)

山手:おはようございます。野々村さん。

山手鉄蔵は小走りで新之助のもとへやって来た。

野々村新之助:ああ。

ああはないでしょう野々村さん。昨日、突然帰ってしまったので、うめちゃんもびっくりしておりましたぞ。そうそう支払いもしておきました。

ああそうでした。かたじけない。次はわたしが出しますから、

じゃ、今日早速!いや~昨日は、いびきのことで盛り上がりましたぞ!梅吉さん、ああ見えてすごいいびきだそうです。なんでもこう…あれ?いない。おーい待ってくださいよ!野々村さーん!

どん!

なんで急に止まるんですかー!?そりゃあ待てと言いましたが、なんでそんなに急に止まるんですかー?しかもそんな怖い顔で、

山手殿!女郎の話なんだが。
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あ、いやわたしはもう、きっぱりと足を洗いまして、その手の話には、そのなんというかー…

女郎を身請けするにはどのくらいの金が必要かご存知ないか!?教えてくださらんか!

+。゚○・。.*゚・。.:.+゚・:..・。*・゚:.・○。.゚+。゚○・。.*゚・。.:.+゚・:..・。*・゚:.・(昔の時代。寧々の物語)

眠りにつく越前屋を後に、寧々は襖を開けた。

越前屋:…んん?寧々、どうかしたか?

寧々:厠でございまする…

そうか…、

用心深い越前屋、そう言うと寝返りをうって寝息をたてた。寧々は座敷の奥へ進んで行くと、裏の玄関があり、小僧が少し明るくなり始めた土間で掃除をしていた。

小僧はびっくりして、その場に立ちすくんだ。

寧々:まぁ感心ね。いつもあなたがお掃除してるの?

小僧:はい。

寧々:偉いわね!

見たことのない美しい女性に声を掛けられてキョトンとしている小僧。しかし、褒められることなど滅多にないので、心の中では嬉しくて仕方ない。

寧々:チリひとつないわね。そこは厠かしら?

越前屋に幾度も通っている寧々が厠を知らないはずはない。わざと厠とは反対側に歩いてきたのだ。

小僧:違うよ、ここはお勝手だよ!厠へはおいらが連れてってやるよ。

そう言ってはなれの厠へ続く通用口へ寧々を連れていった。

寧々:あそこからは厠に行けないのね。

小僧:うん、魚屋や米屋が御用聞きに来るんだ。

寧々:ふーん、あなたが開けてあげるの?

小僧:うん!戸を3回たたくのが魚屋で、5回が米屋なんだ!それ以外は開けちゃダメなんだ。無用心だからおいらは開けちゃいけないって言われてるんだ。

寧々:へーそうなの。坊や偉いわね。

小僧:えへへ。おねえちゃんいいにおいだね、

ありがとう。

ここだよ!

+。゚○・。.*゚・。.:.+゚・:..・。*・゚:.・○。.゚+。゚○・。.*゚・。.:.+゚・:..・。*・゚:.・
(昔の時代。寧々の物語)

寧々:旦那様…

越前屋:んん?なんだい

寧々:ううん いいの…

うつむき黙っている寧々。越前屋が覗きこむと、今にも泣きそうな寧々

越前屋:どうした?具合でも悪いのか?しゃくか?

寧々は黙ったまま、、、

越前屋:寧々や、心配ごとがあるのか?至らぬものがあったら買ってやるぞ。何かわしにできることはないか?

寧々は首を横に振った。

そうなのか、やはり何かあるのだな。わしに力にならせてくれ。

それでもうつむいたまま。

黙っていてはわからぬ。ささ、なんでも言ってみなさい。

寧々は越前屋の手をとって、ポツリとつぶやいた。

わたし…

なんだ?


これ、黙っていてはわからぬぞ。

越前屋は、これまでより優しく寧々の背中を抱いた。寧々は僅かに頷くと、

寧々:…が欲しい

聞こえるか聞こえないか小さい声で呟いた。

んん?聞こえなんだ。寧々、怒らないから言ってみなさい。なんだ、何が欲しいんだ。簪か?帯か?好きなもの買ってやるぞ。

寧々…

んん?寧々、どうした?

…寧々は、もっと旦那様と一緒にいとうございます。

寧々、なんと嬉しいことを!

それじゃあ、一月にいっぺん呼んでやろう。


うつむく寧々

んん?もっと会いたいのか!?それじゃあ十日にいっぺんではどうだ。
黙っててはわからん。

…じゃ七日にいっぺんではどうだ。


寧々は、うつむいたまま首を横に振った。

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何、もっとか!ううーん困った。


昼も夜も…、旦那様のお役にたちとうございます。
でも、女郎のわたしが付きまとっては、商いに…
悪い噂でもたちましたら…




本当は、旦那様とずっと…ずーっと一緒にいたい…

寧々は、越前屋に寄り添いながら上目使いでじっと見つめた。

う、ううん…それは嬉しいが…毎日呼んでやるわけにはいかんし…

実は…

なんだ?

ややが…

なに?

旦那様のややがわたしのお腹に宿りました。

寧々は目を潤ませて、越前屋の手を両手で包み込んだ。



第五部「勘太郎」--第弐話 終わり


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  1. 2012/10/14(日) 15:01:00 -
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