オフショア☆~風を感じて駈けだしたことありませんか?~

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『燐火』 .。.:*連載 ブログ小説・゚☆.。.:*・ 第四部「寧々」--第四話




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ブログ小説 『燐火』 ~第四部「寧々」第四話~
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~第四部「寧々」第四話~

(昔。勘太郎と寧々の物語)
寧々は相変わらず、男に抱かれる日々を送っていた。
遊ばれる男からいろいろな話しを聞かされるうちに… 徐々に自分が周りとは異なる存在であることに気づきはじめた。
男に“もの”扱いされることを…
お腹の中にいるややも堕ろさなくてはならない。もしも堕ろせず産まれることになれば、ろくな仕事につけるはずもなく、女なら自分と同じように遊郭の中で一生を過ごす。
他に行くあてもなく、頼る人もいない。
だからここにいるしかない。
生きるためには…
ここにいて、男の遊ぶ道具として日々をつないでいくしかない。それでも…万一借金を返せたとしても、身寄りのない女一人。この時代にどうして生きていけよう。外に出たときは、きっと子供の産めない体。そんな女郎あがりを誰が養ってくれるだろうか。


勘太郎。傘を貸してくれた勘太郎。草履を直してくれた勘太郎。

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寧々は、唯一自分に優しくしてくれた男に思いを募らせるようになっていた。
きっと塀の向こうの世界に… あのひとはいる。
寧々は、雨の日は、ぼんやりと空を眺めるようになった。
もしかしたら、あの人に会えるかもしれない

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(今の時代。新之助とおりんの物語)

凜華は、男に遊ばれ身も心も疲れ果てていた。
格子の中では、気丈に客引きをするが、自分の気持ちに嘘をついている。
しかし、生きるためには、ここにいるしかない。
大店の箱入り娘だった“りん”が、生きていくためには、“女”を使うしかなかった。

そんな日々を送っている凜華。幼なじみの新之助に会うのは辛いこと。でも…

新之助は、りんを抱かない。「疲れているんだろう‥
そう言って床で休ませ、眠りにつく“りん”の傍らで黙っている。
しかし、新之助は違う女のことを、絵恋のことを考えていた。

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りん:新ちゃん…

新之助:ん?どうした?

ごめんね。遊廓に女と遊びに来たんでしょぉ。

いいのよ。あたしを抱いて、あたし“凛華”。遊女だから。


そう言ってはだけた着衣をするりと脱ぎ捨てた。

おりんちゃん。いいよ。

俺の前では、“おりん”になっておくれ。

疲れているんだろ。せめて一緒にいるときは、からだを休めておくれ。


凛華は小さくうなづくと目を閉じた。

新之助は、薄暗い小部屋の中で、りんの顔を見つめた。

俺は、なぜここにいる。

ここはどこだ。

遊廓。女と遊ぶところ。

一時の快楽を求めて女と遊ぶのか。

女は捨てるほどいる。

からだは癒されても、心は晴れぬまま。

心とからだは違うのか。

俺は誰だ。


・ ・ ・ ‥ しんのすけさま ~

ん? 誰だ! え、絵恋かっ!


新之助は、あたりを見回した。

ここにおるはずがない。そら耳か。

新之助は、立ち上がり、襖(ふすま)を開けた。

赤い月の光が、新之助に降り注いでいるようだ。

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絵恋が呼んでいるようだ。

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(今の時代。新之助と絵恋の物語)

絵恋:新之助さま。お久しゅうございます。お役目、さぞやお忙しいこととお察しいたします。

今宵は、お疲れのところお運びくださりありがとうございまする。


絵恋はしとやかに頭(こうべ)をつけた。

どうぞごゆるりとお楽しみくださいまし。


絵恋、しばらくですまぬ。変わりはないか。


もったいのぉお言葉。絵恋は嬉しゅうございます。


絵恋は、ほほ笑みながら嬉しそうに涙を浮かべた。

新之助さま、お役目が大事。こんな女郎など捨ておいてくださいまし。
妙な噂が立ちますと、ご迷惑が…

あなたさまは、要職にお就きになる身でございます。

絵恋のことなど…


絵恋!好きだ!


新之助さま、これ以上あなた様を好きにさせないでくださ…


絵恋は泣きくずれて掛布に顔をうずめた。

絵恋!


新之助さま…絵恋はとても嬉しゅうございます。でもそれは、けっして口に出してはいけない言葉…

忘れさせてくださいまし。。。


忘れてはならぬ。忘れるでないぞ。


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(今の時代。新之助の日常の出来事)

田中様:野々村!休んだ分、今日はしっかり働いてもらうぞ。まずこの書類を片づけなさーい!

野々村新之助:ははー

新之助は、絵恋と会って気が晴れたのか、久しぶりにお役目についた。

具合が悪かったということで、山手にも口裏を合わせてもらっていたので、誰も疑いはしなかった。

山手鉄蔵:野々村さん(ヒソヒソ)

山手殿!この度は、かたじけない。


新之助は、片手で山手を拝む仕草をした。

いったいどこで何をしてらしたんですか?まっこと心配しましたわぁ。


シッ!その話しはまたあとで。


こらぁ!野々村ぁ!さっさと手を動かしなさーい!!


はっただいま!


新之助は、またこれまでのような生活に戻った。

昼は奉行所。夜は遊郭。そして絵恋と凜華。

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(今の時代。新之助と山手、美梅の物語)

山手:しっかし野々村さん。なんだかここ最近、すっきりされておりますなぁ。

何かいいことがありましたか?あたしなんか、すっかり地味な生活ですわ。
稽古もさぼってましてなぁはっはっはっは。野々村さんは、そうとうからだを鍛えてらっしゃると、お見受けします。


いやぁそのぉ・・・


新之助は、はにかんだ。

んん?これはなんかありますな!はっはっはっはっ。野暮なこたー聞かないことにしましょうぞはっはっはっはっは。


美梅:あ、やーだーてっちゃん。またふたりでコソコソしてるー あっやしなー

山手:うめちゃん!違うよ違う。そんな決して女の話しなど、めっそうもない。

山手は、手を大きく振った。

あーら女の話しなんて言ってないよー、新ちゃんも久しぶりなんだから、みうめといっぱいお話ししよーよー キャハハハ

新之助:そうだな

山手はみうめの家出以来、キッパリと女郎屋通いをやめた。

そして以前のように… 以前よりも増して、梅吉の居酒屋に通っている。

美梅の一途な気持ちが、山手には痛いほど心に沁みている。

女を金で買い、買われた女は、いつわりの自分になりきる。
そう、その男の好みの女になるのだ。しかし…

女は、からだは買われても、心までは金で買われない。



みうめ…

自分に身を呈してまで想ってくれた。みうめ。

年下だけど。小娘だけど。自分より大きな心で、そして自分にとっても大きな存在。

人とのつながりは、からだではなくて心なのだ。

山手は、言葉ではうまく表わせないが、美梅に会えと、なんだか楽しい。

会えない時間は会えることを考えて、気持ちが高まる。

ね!新ちゃんこの頃来てくれなかったけど、どこ言ってたのー!?

まっさか女の人のとことかっ!てっちゃんみたいにぃ~~~ お女郎さんにぃ~~~~~


んんー
(山手咳ばらい)

新之助は、驚いて目を大きくした。

おいおいみうめちゃん。それはそのぉ・・・


う・そ・よ!


冗談きつよぉ~


まさか新ちゃんが、女のとこなんかに行くわけないわねー あんな金でなんともなるような女のとこにー ハッハッハッハ


そーだよそー!野々村さんがそんな女を好きになるわけないじゃないか!

誰かしらー その金でなんともなるよーな女にうつつを抜かしていたのわぁー

ふけつー


うぅ…みうめちゃ~ん もう勘弁してよー


や~よ、べぇ~ アハハハハ


違う。


新之助はポツリと呟いた。


第四部「寧々」--第四話 終わり


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ブログ小説 『燐火』の主題歌PVです( ^o^)ノ
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